検診シリーズ② 「虫歯はすべて治療が必要か?」
検診で虫歯だとチェックされれば誰でも嫌だと思います。あ~ぁ、また削られるのか、痛いだろうなぁと考えれば憂鬱になってきますね。お母さんもお子さんに虫歯があると聞けばショックだと思います。ところで、皆さんは虫歯ならすべて削って治療しなければいけないと思われていませんか?実はそういうわけではありません。例えば、表面が白濁したCO(シー・オー)と呼ばれる初期の虫歯や、黒くなっていてもほとんど進行が停止した状態の虫歯です。こういう場合、経過観察もできるので、治療をするかしないかということは先生によって判断が分かれるところです。
治療するかどうかのポイントは口の中の清掃状態や虫歯の数、また普段のおやつや食生活などが参考になります。実費にはなりますが、最近では唾液を検査することにより、虫歯ができやすいか判定することもできます。そして、何よりも、いつも診療所に定期検診に来てくれているかが重要になってきます。定期健診に来られているお子さんは、もし虫歯が進行した場合でもすぐに対処できますので、なるべく削らずに経過観察で最小限の治療が可能になります。
ですので、歯科検診のとき、たまたま歯が汚れていれば、検診の先生は、そのときの判断で、虫歯ができやすい子だとしてすぐに治療すべきだと言うかもしれません。しかし、そのお子さんのかかりつけの先生が定期健診で十分にコントロールできると判断された場合は経過を見ましょうということになるでしょう。
以上、述べたように、初期の虫歯の場合、治療をする、しないの決定には虫歯がある、なしといった単純なことではなく、いろいろな因子を考えた上で判断されます。あの先生、この先生で言うことが違い、皆さんには混乱される場面があるかもしれませんが、最後はお子さんを一番見られているかかりつけの先生にアドバイスを受けるのがいいのではないかと私は思います。






