検診シリーズ③「虫歯治った?」 - コラム

2008年7月22日

検診シリーズ③「虫歯治った?」

 これも検診の時期、多い話ですが、以前、治療したはずの歯なのに、また虫歯になることがあるかと思います。お母さん方からは「この前やってもらったところなのに…。」といいながら、こちらに冷たい視線が…。

 皆さんは、虫歯を治療したとき、「虫歯が治った。」と言われますが、「治った」というのは正確ではありません。正しく言うなら、「歯を修理した。」ということになるかと思います。つまり「治る」ということは、自然治癒力が働き、削っていないもとの状態に戻るということでしょうから、そういう意味では、歯は治っていないのです。

例えば、家が雨漏りしたらそこを修理すると思います。しばらくしたら、その修理したところからまた雨漏りが起こることがあると思います。それは修理すればその隙間が弱くなっているので、そこから再び雨漏りがおこるということです。歯も同じことが言えると思います。虫歯で削ったところは最後様々な材料でつめたり、かぶせたりしますが、そこにはどうしても目に見えない隙間や段差ができます。その隙間や段差は虫歯の原因である細菌にとっては大きなものですから、細菌は容易に入りますが、歯ブラシの毛先は、入りにくいということになり、十分な清掃ができなくなります。結果、治療したところから再び虫歯ができるという現象が起こってきます。これを「2次う蝕」といいます。

 歯はなるべく削らないほうがいいという根拠はここにあります。ただ、すでに虫歯になっている歯はもちろん削って治療したほうがそのままよりは寿命は長くなるわけですから、何でもかんでも削らないほうがいいというわけではありません。2次う蝕も対処がはやくきちっと治療をすれば、長くもたすことは可能です。

 大切なことは歯の治療をした後も、安心せず、虫歯にならないように注意することだと思います。

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