歯周病と全身疾患2
「タバコはこわい!!」
前回 歯周病とメタボのお話を少しさせてもらいました。
今回は、これらの病気の“大敵”である タバコについて書いてみます。
喫煙が健康に良くないことは皆さんもご存知ですが、ではどれくらい体にとって“毒”なのか?
まず歯周病に関してですが喫煙習慣があると歯周病の発症。進行する危険度が非喫煙者と比べて2~8倍も高くなり、歯周病原因菌の数も2倍以上になるといわれています。
タバコの煙の中には2,000種類以上の有害な物質が含まれていて、この有害物質が肺だけでなく口腔内の粘膜や歯肉にダメージを与えるのです。喫煙を続けたまま治療をしても治りにくく再発もしやすいのはこのためだと考えられています。
仮に今すぐ禁煙したとしても非喫煙者の発症レベルになるには10年もの時間が必要です。
また がんの原因となるものの代表もタバコですが、これも非喫煙者のレベルまで戻すには
20年の時間がかかると言われています。心臓病にしても非喫煙者の発症レベルになるには
5~10年も必要です。
こんなに時間を費やさないと“毒”の抜けないタバコって本当にこわいと思いませんか?
DH matsui